45.“コリキ”という犬?! |
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45.“コリキ”という犬?!
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秋の晴天は続き、猫達にとって気持ちい季節だ。今日もタマ親子は公園来ていた。 「公園て楽しいね。」 楽しそうにキジコが言った。横で白玉がゴロゴロと転がり、ハチは元気よく駆け回っている。 「レオン、僕は心配なんだ。前の飼い主のような人間に子猫達が捕まったらどうしようかと…」 「そんなに悪い人間もいない思うけど、それを考えると心配だよねタマ。」 それを聞いていたシロちゃんが言った。 「そうね、ちゃんと教えないとね。」 すぐさま子猫達のところへ行った。 「白玉、キジコ、ハチよく聞いて。」 「どうしたの母さん。」 ハチが走って来た。 「タマも言っていたけど、この世の中に悪い人間もいるのよ。遊ぶ場所には気をつけてね。軽々しく知らない人間に近づかないことよ。」 「わかってるよ母さん。」 ハチが言った。 「私達、遊ぶ所も気をつけているのよ。」 白玉が言った。 「そう…?。」 心配気味に言った。子猫達はシロちゃんの心配をよそにまた、元気に遊び始めた。 「本当に分かってるのかしら…。」 「シロちゃん、僕達も気にしてみているから大丈夫だよ。未来の子猫達だみんなで守らないとね。」 レオンが言ってくれた。するとコテツつがやってきた。 「やぁ~、今日も集まってるね。」 「子猫達の事で話していたんだ。危険が一杯の公園で守っていかなくてはいけないってね。」 「その事で一つ問題があるんだよレオン、タマ。」 「コテツ、問題ってなんだい?」 「レオン、気の荒いムサシって犬のこと覚えているかい?」 「ああ、ムサシって僕達のお爺さんたちが争っていた頃のあの犬のことかい?」 「ムサシ、気の荒い犬…」 タマも思い出した。レオンとコテツのお爺さん、タイガーとテツの事を。 「そのムサシの子、リキは比較的に大人しい犬だったんだけど、その子のコリキが問題児みたいなんだ。」 レオンとタマとシロちゃんが聞き入っていた。 「そのコリキがよく逃げ出すみたいで、人に飛び掛ったり、猫を追っかけまわしたりと困ってるらしいよ。」 そんな、犬に追いかけられたら子猫達は…タマはドキドキした。 「それは困ったことになったわね。公園にも来るのかしら?」 「そうなんだよシロちゃん。この公園が散歩道なんだよ!」 それを聞いて3匹とも呆然とした。 「それはどうしたものかな…。」 レオンが言った。 |
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